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泌尿器科



診療体制と概況

当センター泌尿器科は平成5年5月のセンター開設時に新設された。当初は泌尿器科医1名でスタートしたが、その後の増員により現在4名の常勤医で泌尿器科を担当している。業務は泌尿器科領域の悪性腫瘍患者の診断と治療である。H27年度の診療は、栃木、川村、栫井、田中の4人で行った。H28年度の診療は、栃木、川村、田中、武田の4人で行っている。

泌尿器科の入院ベッド数は20床である。1年間の外来新患数は約410名、入院患者数は約360名である。年間手術件数は約175件で平均在院日数は14.3日であった。

主な疾患と治療状況

当泌尿器科悪性腫瘍の中で最も多いのが前立腺癌で、平成27年度は紹介例も含めると約130名の新たな患者が増えた。次いで多いのが膀胱癌、3番目に多いのは腎細胞癌で以下腎盂尿管癌、精巣腫瘍、副腎腫瘍である。

前立腺癌

前立腺特異抗原(PSA)を利用した前立腺癌検診の普及で前立腺癌患者が多い。当科は主に県南地方の前立腺生検を引き受けている。平成27年度の前立腺生検数は約120例であった。癌発見率は高く60%以上に前立腺癌が発見された。前立腺癌検診の普及により早期癌が増え進行癌は減りつつあるが、検診を受けていないため進行癌で発見される例も少なくない。

早期前立腺癌の根治的治療として、76歳未満のstage Bの早期癌には前立腺全摘術+リンパ節郭清術を積極的に行っている。平成27年度の前立腺全摘例は40例であった。手術以外では平成25年秋から強度変調放射線治療(IMRT)による根治的外照射も開始され手術数を超す状態である。なお、前立腺癌であっても一定の条件を満たせば無治療経過観察も積極的に行っている。

膀胱癌

前立腺癌に次いで多いのが膀胱癌である。筋層非浸潤性膀胱癌の成績は良好であるが、進行例の成績は不良である。局所進行例に対しては積極的に化学・放射線療法も併用した手術療法を行っている。全身状態の良好な例では成績良好である。膀胱全摘除術後の尿路変向術には、回腸導管造設術、回腸新膀胱造設術、あるいは尿管皮膚瘻造設術など患者の年齢や病状に合わせて選択している。

腎細胞癌

3番目に多いのが腎細胞癌である。手術対象例に対して根治的腎全摘術を9例、部分切除術を15例に施行した。早期に発見され腎全摘術をしない例が増えている。進行例での紹介も多く、手術非対象例や進行例には分子標的薬投与、インターフェロン投与などの治療も行っている。検診に超音波検査も組み込まれれば進行した状態で発見される例が減少すると思われる。

名取市前立腺がん検診について

当科は名取市ならびに名取市医師会と協力して、平成6年より55歳以上の男性を対象とした前立腺がん検診を開始している。H19年度からは基本健診時PSA採血あるいは医療機関を受診してのPSA採血に変更している。平成21年度からはそれまでの3年で名取市を一巡する方式を2年で一巡する方式に変更している。平成27年度までの検診受診者はのべ11,185名となった。平成27年度は名取が丘、愛島、ゆりが丘、相互台、那智が丘、みどり台、増田西、高舘地区を検診した。1,072名が一次検診を受診し96名が精密検診該当者となり、76名が精密検診を受診し24名に前立腺生検を施行した。その結果、21名に癌が発見された。 精密検診施行者に対するがん発見率は87.5%で一次検診受診者に対するがん発見率は2.0%であった。平成6年から平成25年までの一次検診受診者に対するがん発見率は2.3%と高値である。平成28年度も対象地区を変えての検診を予定している。

医師紹介

名前 職名 専門医等
荒井 陽一 総長
川村 貞文 診療科長 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
安達 尚宣 医療部長
村川 裕希 医師