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頭頸部外科



頭頸部外科で扱う疾患は?

宮城県立がんセンター頭頸部外科では主に頭頸部がんの治療を行っています。
頭頸部がんとは、頭蓋・顔面および頸部に発生するがんの総称です。
ただし通常頭蓋内の腫瘍や眼窩内の腫瘍は除外します。
頭頸部がんの発生頻度はそれほど多いものではなく、全がんの約5%といわれています。
治療の対象となる原発部位は
  1. 口唇、口腔
  2. 咽頭(上咽頭・中咽頭・下咽頭)
  3. 喉頭
  4. 副鼻腔(上顎洞、篩骨洞)
  5. 唾液腺
  6. 甲状腺

となっていますが、その他中耳、下耳の悪性腫瘍、悪性リンパ腫、軟部組織の肉腫、頸部への転移性腫瘍なども対象となります。

頭頸部外科で行っている治療は

頭頸部領域は、摂食、会話をはじめ呼吸や嗅覚、味覚、聴覚など、社会生活の上で欠かせない機能があり、また顔面は整容的な面から重要となります。
そこで頭頸部がんの治療では、根治性を損なうことなく、これらの機能や整容面を十分考慮した治療を行っています。
そのため、頭頸部外科医ばかりでなく放射線治療医、形成外科医など多くの専門医の参加による集学的治療が行われます。具体的には手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)を適宜組み合わせた治療となります。

当科の特色

当院において頭頸部外科は常勤医師7名(社会人大学院生、レジデント含む)が従事し、入院病床数は35床ですが、常時35~40名の入院患者を抱えています。これは頭頸部がん治療の病床数として東北有数の規模です。外来診療日は、月・火・木の3日(午前・午後)であり、火・水・金は手術日となっています。金曜日の午後は頭頸部エコー検査日となっており、甲状腺や頸部腫瘍の精査を行っています。1年間の新規頭頸部がん登録患者数が約250人、年間手術件数(全麻、局麻)は約250~280件です。この内、形成外科との合同で行う再建付き手術は50件前後となっています。

頭頸部がん治療では生命予後が最も重要ですが、併せて頭頸部機能の温存(摂食・嚥下、呼吸・構語、味覚・嗅覚などの機能と顔貌)も重要であり、当科での治療方針としてこれらの両立を高いレベルでおこなうことを目標としています。 外科的治療では、喉頭がんにおける喉頭部分切除や口腔・咽頭がんに対する喉頭温存手術などを積極的に行い、頸部郭清術も神経・血管・筋肉の温存を図り根治性とともに様々な角度から機能の保持に努めています。2006年末には早期の咽頭がん診断に有用とされているNBI(narrow band imaging)システムを導入し、診断精度の向上に努めております。更に当院の消化器内科医と共同して侵襲度の低い内視鏡的切除術を2007年から導入・開発(ダブル・スコープ法)し、既に100症例以上に施行しています。一方進行がんに対しては、遊離組織移植を積極的に導入し、形成外科医と共に拡大切除後の機能保持に努めています。頭頸部再建術は長時間手術ですが、術後早期の離床とリハビリに取り組んでいます。手術療法以外にも、放射線科医と定期的なカンファレンスを開き、個々に応じた適切な化学放射線療法を行っています。 一部の対象疾患には当院で開発に努めた超選択的動注化学放射線療法を行い、高い局所制御率を示しています。 化学放射線療法は体に負担の大きい治療ですが、完遂するための支持療法にも積極的に取り組んでおり、当科では95%以上の完遂率を示しています。これらにより外科的にも内科的にも治療後のQOLの保持に努めています。

また、当科は全国の頭頸部癌治療における拠点病院として厚生労働省がん研究助成金による研究班に所属し、新しい治療法の開発を多施設共同で行っております。更に2011年度より発足したJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)の頭頸部癌グループ(全国20施設)に選抜されており、今後いち早く臨床治験に参加できる体制となっています。

診療実績は以下のごとくです。

根治治療を行い得た「がん」の治療成績(疾患特異的5年生存率)は、喉頭がん88%、中咽頭がん54%、下咽頭がん43%、口腔がん60%、上顎がん59%です。頭頸部がんでは重複がん・多重がんの症例が多く、治療開始前の胸腹部の検索は必須と考えます。当科では2~3割の患者さんに他領域のがんを認め、他科と合同で治療にあたっています。高度な技術を要する機能温存手術はこの数年症例数が増加し、喉頭/下咽頭部分切除術は100例以上の経験を有しています。こうしたオプションの手術治療法を提示できる施設は国内において数少ないものと考えます。また、超選択的動注化学放射線療法は開始以来10年以上を経て200例を超える症例を有し、これは国内においてトップクラスの実績です。

医師紹介

名前 職名 専門医等
浅田 行紀
(あさだ ゆきのり)
診療科長 日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本頭頸部外科学会 頭頸部がん専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
今井 隆之
(いまい たかゆき)
医療部長 日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本頭頸部外科学会 頭頸部がん専門医
中目 亜矢子
(なかのめ あやこ)
医療部長
森田 真吉
(もりた しんきち)
主任医長
長谷川 航世
(はせがわ こうせい)
医師
石川 健一朗
(いしかわ けんいちろう)
医師
大井 祐太朗
(おおい ゆうたろう)
医師
西條 茂
(さいじょう しげる)
客員医療部長
松浦 一登
(まつうら かずと)
客員医療部長