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整形外科


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整形外科

整形外科では、骨軟部腫瘍、及び骨軟部腫瘍と鑑別を必要とする整形外科疾患の診断と治療を行っています。
外傷や変性疾患は扱っておりません。

骨腫瘍は文字通り全身の骨に発生した腫瘍であり、原発性(最初に発生)骨腫瘍と転移性骨腫瘍(肺癌、乳癌、前立腺癌、腎癌などが転移してきた癌)に分けられます。
原発性骨腫瘍は良性と悪性に分けられ、悪性骨腫瘍がいわゆる骨のがんに相当します。
悪性骨腫瘍の代表が骨肉腫ですが、発生率は低く人口100万人に対して年間1~2人の発生です。

軟部腫瘍は軟部組織と総称される筋肉、脂肪、血管、神経、腱などの組織から発生した腫瘍です。
軟部腫瘍も良性と悪性に分けられます。悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)の発生率は人口10万人に対して年間1人といわれています。
骨軟部腫瘍の特徴として、他の内臓に発生する癌と比較して、発生数がかなり少ないことが挙げられます。また診断に関しては良性と悪性の見分けが難しく、CTや MRIなどの画像診断の他、細胞診、針生検を行っても診断が困難なことがあります。このため、骨軟部腫瘍は診断の早期から専門の病院に紹介し、診断や治療を行うことが趨勢となっています。

原発性悪性骨軟部腫瘍の治療は手術療法が中心です。
手術の基本は広範切除術であり、手術による局所根治性の獲得は良好な生命予後と密接に関連します。
当科では術前の画像診断から綿密な手術計画を立て、局所根治性の獲得とともに可及的に機能を温存した手術を行っています。
骨、関節合併切除の場合は、人工骨頭、人工関節での再建術を行います。腫瘍の種類によっては抗がん剤による化学療法、放射線療法などを組み合わせて行います。
患者数の多い悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)の当院での治療成績は、5年生存率が80.0%、再発率が8.0%であり、5年無再発生存率が74.2%、5年無転移生存率が73.4%です。
一方、転移性骨腫瘍(骨転移)は原発性悪性骨軟部腫瘍に比べて多くみられます。骨転移の中で患者さんのQOL上重要な転移は脊椎転移と大腿骨転移です。

脊椎転移に対する治療方針は原発癌の種類により大きく異なります。
下肢の神経麻痺と背部の疼痛が初発症状で、原発癌不明で紹介される骨転移患者さんも多く、そのような患者さんに対しては原発癌(巣)検索を迅速に行いながら、転移巣の治療を進めることになります。
脊椎転移で紹介される患者さんで真に手術療法の適応となる患者さんは少なく、放射線療法を選択することが大半です。
しかし、手術適応が正しく、正確な手技で手術が行われれば、手術療法で十分なQOL向上が期待されます。
当院で手術を行った脊椎転移患者数は80例を超えています。
疼痛、麻痺の改善はほぼ全例に得られており、術前歩行不能であった患者さんの多くで術後歩行が可能となっています。
転移性脊椎腫瘍に対する手術は出血量が多く、多くの例で輸血が必要とされていましたが、当科では術式を工夫して出血量減少に努めており、近年は輸血が必要となることは稀です。

大腿骨転移も患者さんのQOLに重大な影響を与えるものとして臨床上重要です。
病的骨折や切迫骨折の患者さんに対し病態に応じて各種の治療を行っていますが、手術成績は良好で、多くの患者さんで疼痛が消失し、歩行が可能となっています。

医師紹介

名前 職名 専門医等
保坂 正美 診療科長 日本整形外科学会 専門医・指導医
日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍医     
日本整形外科学会 脊椎脊髄病医 
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
鈴木 一史 主任医長 日本整形外科学会 整形外科専門医