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乳腺外科


診療科紹介

乳がんは女性のなかで最も多い悪性腫瘍で、日本人女性は生涯9人に1人が乳がんになるといわれています。乳がんになる人は30歳くらいから増えはじめ、40歳後半から80歳前半までは毎年500人に1人以上の人が乳がんと診断されています。しかし、乳がんは治療方法も進んでいて、早期に治療を開始すれば治る可能性も高く、治療も軽くてすみます。時々は自分の乳房に注意を払って、いつもと違う変化があったら早めに医療機関を受診して下さい。また、40歳を過ぎたら症状がなくても念のため乳がん検診を受けることをお勧めします。
当科は、乳がんに対する手術と薬物療法を中心に診療を行なっています。診療にあたっては、病状に応じて最も効果が期待できて安全性も確認された治療法 (標準治療) を提案します。しかし、本人の価値観、家庭環境や経済事情なども考慮する必要があり、特に若い人では妊娠・出産や仕事の継続、高齢になると併発症、認知機能などが問題になる場合があります。当センターは、主治医や関係する他科の医師だけではなく、乳がん看護認定看護師2名をはじめとする専門・認定看護師、がん専門薬剤師、認定遺伝カウンセラー、理学療法士、栄養管理士、患者サポートセンターなどがチームを組んで、それぞれの患者さんに合わせた最善と考えられる医療を提供できる体制が整っています。
当科の他院にない特色は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群 (HBOC) の患者さんに対して、希望される場合には予防的な乳房切除 (および卵管卵巣摘出術) を行えることが挙げられます。また、院内で遺伝子パネル検査を行い、標準治療以外の有効な薬物療法がないかを調べることができます (がんゲノム医療連携病院) 。また、手術が必要とされた患者さんは、特に理由がなければ初診から1ヶ月以内に手術ができるように調整をしています。
患者さんをたくさん診るために診療が流れ作業だけになると、問題を抱えた患者さんに良い医療を提供することが難しいことがあります。乳がんの心配のない人や治療がひと段落して再発の心配がほとんどない患者さんは、地域の乳腺クリニックでの診察をお願いすることがありますのでご協力をお願いします (地域連携) 。