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婦人科



診療疾患および診療方針

宮城県立がんセンター婦人科では、婦人科悪性腫瘍および前がん病変、さらにその疑いの
あるものの診断・治療を行っています(原則として良性疾患の治療は行いません)。
当科では治療を受けるすべての患者さんに病名・病状の告知を行い、診療ガイドラインに即した治療法を提案しています。また治療法は患者さん・ご家族との十分な話し合いの上で決定します。
当科で行うがんの治療には以下のものが含まれます。
  1. 初発例に対する治癒と機能温存を目指す根治治療(手術・化学療法・放射線療法)
  2. 再発例に対して治癒を目指す治療やがんとの共存を目的とした治療(手術・化学療法・放射線療法)
  3. 症状緩和のための緩和医療
初回治療例・再発例ともがんの発生部位・組織型・進行期などに応じて、手術療法・化学療法・放射線療法を単独または組み合わせて治療を行っています。

診療内容

外来診療(月・火・木曜日午前中)

  1. 初診患者さんの診断・治療方針の決定と治療前検査
  2. 治療中のがん患者さんの管理
  3. 前がん病変患者さんの経過観察
  4. 治療後のがん・前がん病変患者さんの定期検診
  5. 外来化学療法
  6. 婦人科腫瘍についてのセカンドオピニオン
  7. 卵子保存外来

病棟診療

病棟には平均30名の患者さんが入院され、手術療法・化学療法・放射線療法や緩和医療などの治療を受けています。

  1. 手術療法(水・金曜日実施)
    1)子宮頸部異形成
    子宮頸部異形成は比較的若い世代に見られる疾患であるため、妊娠希望の患者さんには高周波メスによる子宮頸部円錐切除術を行い、妊孕性を温存します。また、子宮全摘術の際には腹腔鏡下子宮全摘術を積極的に実施しています。

    2)子宮頸がん
    子宮頸部上皮内がん、初期浸潤がん(Ⅰa期まで)で子宮温存希望の患者さんには子宮頸部異形成と同様に子宮頸部円錐切除術を行います。
    進行子宮頸がん(1b期からⅡb期)では、広汎子宮全摘を行います。骨盤神経温存手術を取り入れ、術後の排尿・排便障害ができるだけ少なくなるよう心掛けています。また、年齢や病期およびがんのタイプと術後の放射線治療の可能性を考慮して卵巣移動術を行い卵巣機能を温存します。

    3)子宮体がん
    子宮全摘術+両側附属器切除術+骨盤リンパ節廓清を標準術式とし、進行例や悪性度の強いタイプの場合には大網切除や傍大動脈リンパ節廓清を追加します。

    4)卵巣がん
    子宮全摘術+両側附属器切除術+骨盤・傍大動脈リンパ節廓清+大網切除を標準術式としています。しかし卵巣がんは進行して発見されることが多く、腫瘍の残存が少ない症例ほど予後がよいことが知られているため、標準術式以外にも腸管切除などを行って可及的な腫瘍の減量手術を行います。また、病期やがんのタイプによっては子宮と健側の卵巣温存が可能であるため、手術中に摘出卵巣腫瘍の迅速病理診断を行い、可能であれば妊孕性温存手術を実施します。

  2. 化学療法(病棟ではほぼ連日 外来では月・火・木曜日実施)
    1)子宮頸がん
    手術後の再発高リスク症例に対し、同時化学放射線療法としてシスプラチンやネダプラチンを投与します。従来再発例や手術不能例にはタキソール・シスプラチン(TP)療法や、タキソール・カルボプラチン(TC)療法、イリノテカンを用いていました。分子標的薬のベバシズマブが保険適応となってからは、適応症例に対し使用しています。

    2)子宮体がん
    進行例や術後の再発中~高リスク症例に対し、タキソール・カルボプラチン(TC)療法を、再発時にはアドリアシン・シスプラチン(AP)療法を実施しています。
    また妊孕性温存を希望される場合には子宮全摘を行わず、ホルモン療法を行う場合もありますが、個別にリスク評価を行って治療対象かどうかを十分検討します。

    3)卵巣がん
    卵巣がんはほとんどの場合術後化学療法の対象となります。また治療開始時に病変が広範囲にある場合には化学療法を行ってから手術を行う場合もあります。従来タキソール・カルボプラチン(TC)療法を第一選択とし、再発時にはゲムシタビンなどの単剤を使用していましたが、近年ベバシズマブ・オラパリブが卵巣がんに適応となり、治療の選択肢が拡大されました。

  3. 放射線療法
    外陰がん・膣がん・子宮頸がんでは根治目的に放射線療法を行います。また、子宮頚がんの術後やがんが再発または進行していて手術の対象にならない場合、合併症などで手術療法が危険な場合にも放射線療法を選択します。さらに緩和照射として骨などへの転移による痛みをとるためや、腫瘍からの止血を目的に放射線療法を行うこともあります。

医師紹介

名前 職名 専門医等
山田 秀和 院長 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本婦人科腫瘍専門医
東北大学大学院医学系研究科連携講座 婦人科腫瘍学分野 教授
大友 圭子 診療科長
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
藤田 信弘 医療部長 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本アロマセラピー学会 認定医
日本医師会 認定産業医・認定健康スポーツ医
日本体育協会 日本体育協会公認スポーツドクター
宮城県医師会 母体保護法指定医
海法 道子 医療部長 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本臨床細胞学会 教育研修指導医
湊 敬道 医師
2019年4月現在