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精神腫瘍科【診療内容】


診療内容

精神腫瘍科とは、精神腫瘍学を臨床現場で実践する診療科となります。精神腫瘍学とは、精神医学を中心に、心理学、腫瘍学、神経科学、免疫学、社会学、倫理学、哲学などの自然科学的・社会科学的・人文科学的手法を用いて、がんとこころの関係を探求する学際的な学問領域です。その嚆矢は、1975年にニューヨークのスローンケタリング記念がんセンター内に設立された精神部門であり、我が国では2000年代にがん対策基本法の成立によって精神科医が緩和ケアチームの一員として参加するようになり、精神腫瘍科の存在も次第に知られるようになってきました。
主な業務内容は、「こころのケア」であり、がん医療のメンタル面での支援です。診断後の衝撃から死に臨むこころのつらさなど、がん治療やケアの過程におけるメンタル的な苦痛にかかわり、時に和らげること目標としております。実際の診療内容は、がんの体験自体や治療・検査のストレス負荷が問題となることが多く、適応障害、うつ病、せん妄という精神科的な診断が受診者の約8割を占めております。薬物療法も行いますが、精神療法に高い比重を置いており、支持的精神療法とよばれるものを基本においております。