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整形外科【診療内容】


診療内容

診療体制

3名の医師で診療を行っています。外来は週3日 (火・木・金) に行っております。火・木が院外からの新患日ですが、緊急に対応する必要のある場合については、新患日以外でも随時受け入れております。

骨・軟部腫瘍の診断

診断にあたって、エコー、単純X線 (レントゲン) 、CT、MRIなどの画像検査が重要ですが、悪性腫瘍が疑われる場合、確定診断を得るため、腫瘍組織を顕微鏡などで確認し診断する病理検査が大変重要であり、そのために腫瘍の一部を採取する生検を積極的に行っております。エコーを用いて行う針生検は主に外来で行っております。また、骨腫瘍や骨盤部などの深い場所に発生した軟部腫瘍は、入院の上、CTで腫瘍の部位を確認しながら腫瘍を採取するCTガイド下針生検 (放射線診断科に依頼) や手術室での生検を積極的に行っております。

骨・軟部腫瘍の治療

良性骨・軟部腫瘍の治療は手術が基本ですが、経過観察を行う症例も多くあります。近年、骨巨細胞腫の治療において、術前薬剤投与 (デノスマブ) による縮小手術の報告が多くみられ、当科でも積極的に行っております。 (図1)
悪性の骨・軟部腫瘍についても、手術が基本ですが、組織診断や悪性度 (高悪性・低悪性) や転移の有無 (ステージ) により、手術以外の選択肢 (化学療法、放射線療法との組み合わせ含め) も検討します。

図1.骨巨細胞腫に対する術前デノスマブ投与

手術法 (術式) は腫瘍の悪性度に応じ異なります。悪性度が高い場合、腫瘍周囲の健常な (正常) 組織をより多く切除する必要があります (広範切除) 。四肢においては、切断しないで手足を温存する術式 (患肢温存手術) をまず検討いたしますが、悪性度が高く、広範切除による患肢温存手術が困難な場合は切断を考慮いたします。腫瘍を切除した後に臓器 (皮膚・骨・腹膜・胸膜など) が欠損した場合、関連診療科と連携をとり、臓器の再建を行います。骨の欠損部には骨移植 (人工骨や自家骨) 、骨セメント (アクリル樹脂) の充填、人工関節による再建を行います。皮膚の欠損には、植皮や、皮弁・筋皮弁形成術 (皮膚と皮下組織、筋肉を移動し欠損部を再建) を行います。後腹膜や胸壁においては泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科などの関連診療科と共同で手術を行っております。

がん骨転移の診療

がん患者さんの骨転移は増加してきています。治療は骨の破壊を抑える骨修飾薬の投与や放射線療法をまず考慮しますが、適応があれば手術も積極的に行っております。がん骨転移で大きな問題となるのは、腫瘍により骨がもろくなり骨折してしまう病的骨折と、腫瘍により背骨 (脊椎) の中を通る脊髄神経が押しつぶされて起きる脊髄麻痺です。がんの全身状態・本人の治療の意思・活動性 (パフォーマンスステータス:PS) などを考慮し、治療方針を決定します。脊髄麻痺に対する手術の必要がある場合、東北大学整形外科脊椎班と連携をとり、積極的に診療にあたっております。2022年9月より、脊椎の手術について当院で行える体制を整えております。