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画像診断部門:PET-CT検査について


画像診断部門では、各診療科の医師や地域の諸先生方のさまざまな依頼にお応えするため、最新の画像検査装置を駆使し、より診断価値の高い画像を提供しています。

PET-CT検査について

PET-CT検査とは?

『がん細胞』は、成長するためにより多くの「糖」を必要とします。
そこで、「18F-FDG」と言うブドウ糖に類似した放射性薬剤を体内に投与(注射)しその薬剤が『がん細胞』に集積した様子を、PET装置により視覚化(画像化)します。
PET装置で得られた画像だけでは、どの臓器に集積したかが特定しづらく、CT装置により部位の特定をします。

PET-CT検査で主に利用される目的は、
1)がんが存在するか否か(存在診断)
2)がんの進行度合い(病期診断)
3)治療効果の評価(治療法の評価)
4)治療後の経過観察(再発の診断)
が挙げられます。

がんセンターのPET-CT装置の写真

がんセンターのPET-CT装置

装置名:SIEMENS社製 : Biograph mCT-S(40)4R
(平成26年10月1日稼働開始)

検査の流れ

  1. 診察・問診(15分)

  2. お着替え・処置室で放射線薬剤(18F-FDG)投与(15分)

  3. 放射線薬剤(18F-FDG)が臓器に集まるまで、安静室で60分ほど安静待機(60分)

  4. PET-CT検査(撮影・撮像)(20分)

  5. PET-CT検査後、体内からの放射線が減衰するまで、安静室で30~40分ほど待機(30~40分)

  6. お会計(※ PET-CT検査室に入室してから退室するまでの時間は、約2時間30分程度かかります。)

事前準備

《検査前日》
  • 普通にお食事をとって頂いて構いません。

  • 運動(田植えや力仕事もです)、下剤の内服は控えてください。

《検査当日》
  • 検査予定時間の4時間前から食事・糖分を摂取しないでください。
    (この検査は、血糖の値が画像に大きく作用します。お食事はもちろんの事、糖分の入った飲料水、飴、ガム等も摂取しないようお願いします。但し水、お茶等の糖分を含まない飲み物は摂取して頂いて構いません。)

  • 前日同様、激しい運動は控えてください。

  • 糖尿病の治療をされている方は、インスリン注射及び、糖尿病薬の内服を検査予定時間の6時間前から中止してください。

安静室

安静室とは、放射性薬剤(18F-FDG)を体内に投与してから、その薬剤が全身にいき渡るまで60分程度安静に待機して頂く部屋であり、又検査終了後に体内からの放射線がいくらかでも減衰するまで待機して頂く部屋でもあります。

患者様用に個室を用意しておりますで、安心してお過ごしできます。

安静室の写真1

安静室の写真2

処置室

処置室の写真

血糖値を測定し、自動投与装置を使用して放射性薬剤(18F-FDG)を体内に取り込ませる部屋です。
職員被ばく防護のため、いくつもの鉛遮蔽板が設置してあります。

PET-CT画像

下記の1番右の画像ですが、CT画像とPET画像を重ね合わせたfusion画像です。
放射性薬剤(18F-FDG)の集積度合を【赤⇒橙⇒緑⇒青】の多い順番で現していますが、生理的に集積する部位もたくさんあり、正常人では脳・心筋・膀胱(排泄作用として)などに必然的な集積が見られます。

CT画像

PET画像

CT画像とPET画像を重ね合わせた画像