画像診断部門:CT検査について
画像診断部門では、各診療科の医師や地域の諸先生方のさまざまな依頼にお応えするため、最新の画像検査装置を駆使し、より診断価値の高い画像を提供しています。
CT撮影について
CTとは?
Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)とはX線を身体の周囲からぐるりと当て、透過したX線をデータとして収集し、コンピュータ処理することにより、人体の輪切り画像を得る検査です。
外見ではわからない体内の細かな画像が得られますので、診断に大いに役立ちます。輪切りの薄い画像を重ねることによって、そこから自在に断面を作り出すこともできますし、3D(3次元)表示することも可能です。
また、造影剤という薬を使用することによって、血管の走行や病変(腫瘍や炎症の有無や広がり)について詳しく評価できます。
外見ではわからない体内の細かな画像が得られますので、診断に大いに役立ちます。輪切りの薄い画像を重ねることによって、そこから自在に断面を作り出すこともできますし、3D(3次元)表示することも可能です。
また、造影剤という薬を使用することによって、血管の走行や病変(腫瘍や炎症の有無や広がり)について詳しく評価できます。
〇新CT装置の紹介
2024年3月より、新たに256列マルチスライスCTを導入しました。
従来の装置と比較して、撮影速度などの基本性能が大きく向上しました。それに加え、深層学習(Deep Learning)を用いて開発された画像再構成技術により、高い分解能・画質を維持しながら、大幅なノイズ低減効果を得ることができます。
また、2種類の管電圧(エネルギー)で撮影を行うことで様々な情報を得る「Dual Energy撮影」を、高画質かつ高精度に行えるようになりました。
これらの技術を活用することで、被ばく量の低減、病変部の性状評価などが可能となり、さらなる診断能の向上が期待できます。
従来の装置と比較して、撮影速度などの基本性能が大きく向上しました。それに加え、深層学習(Deep Learning)を用いて開発された画像再構成技術により、高い分解能・画質を維持しながら、大幅なノイズ低減効果を得ることができます。
また、2種類の管電圧(エネルギー)で撮影を行うことで様々な情報を得る「Dual Energy撮影」を、高画質かつ高精度に行えるようになりました。
これらの技術を活用することで、被ばく量の低減、病変部の性状評価などが可能となり、さらなる診断能の向上が期待できます。
GE 社製 Revoluthion Apex Core
SIEMENS 社製 SOMATOM Defintion Edge
がんセンターのCT装置
GE 社製 Revolution Apex Core
(2024年3月4日導入)
SIEMENS社製 SOMATOM Definition Edge
(2019年2月25日導入)
以上の2機を、撮影部位や検査目的に応じて使い分けています。
GE 社製 Revolution Apex Core
(2024年3月4日導入)
SIEMENS社製 SOMATOM Definition Edge
(2019年2月25日導入)
以上の2機を、撮影部位や検査目的に応じて使い分けています。
CT検査を受けるにあたって知っておいていただきたいこと
- 検査部位にかかる金属類(髪留め、入れ歯、ブラジャー、アクセサリー、コルセット等)や貼り薬は外していただきます。
- ベルトやファスナーを検査台でずらしていただく場合があります。
- 検査内容によっては検査着に着替えをお願いしています。
- ペースメーカーの埋め込みがある方は検査が受けられない場合があります。
- 妊娠されている方、その可能性がある方、また、授乳中の方は検査前に必ず担当スタッフにご相談ください。
CT検査を受けるに当たってのお願い
- がんセンターのCT検査は予約制ですが、緊急検査の有無、またお一人お一人の検査状況によりずれ込む場合があり、予約時間どおりに検査できない場合があります。予約時間を守るよう努めておりますが、ご了承願います。
- 当日の採血データを参照してから検査を行なう場合、採血結果が出るまでお待ちいただきますので、待ち時間が長くなる場合があります。
- 予約時間に来院できない場合は、なるべく早めに当院CT室(022-384-3151)までご連絡ください。
- 糖尿病の薬を服用中の方で、造影剤を使用する検査を受ける場合には「お薬手帳」を検査室までご持参ください。
- これまでのCT検査で造影剤を使用し、副作用が出たことがある方は検査前に担当スタッフにお知らせください。
- 安心して検査が受けられるよう、ご不明な点がございましたら、スタッフにご相談ください。
CT検査の流れ
- 16番窓口のCT・MRI受付においでください。
入院中の方は検査時に病棟スタッフがお声がけいたしますので、呼ばれるまで病棟でお待ちください。 - 検査に応じてあらかじめ更衣室で検査着に着替えをしていただきます。
検査部位にかかる金属類等はこのとき外してください。検査を速やかに進めることができますのでご協力願います。 - 順番が来ましたら、検査スタッフがご案内します。
検査着に着替えない場合は、検査室内で金属類等を外していただきます。 - CT装置のベッド上に寝ていただきます。
造影剤を使用して検査する場合は、担当の看護師が造影剤注入用の注射を腕の静脈に刺します。 - 放射線技師が位置合わせをして検査開始です
- 撮影時は、放送の指示に呼吸を合わせていただきます(呼吸を止めない場合もあります)。
撮影中はベッドが動きますが、身体は動かさないようにしてください。 造影剤は検査の途中で注入します。また、検査によって撮影回数が異なります。 - すべての撮影が終わったら、ベッドから下りて検査終了です。
造影剤について
- 造影剤は腕の静脈から注入します。その際身体が熱く感じますが、一時的なものですので心配いりません。造影剤が漏れずにしっかり入っているためともいえます。
- 検査中は装置のマイクを通して操作室に声が届いています。
また、モニターでスタッフが見ております。変わったことがあれば、声を出したり、手を振ってお知らせください。
まれに生じることがある副作用には、吐き気、かゆみ、くしゃみ、発疹といった軽度のものから、きわめてまれに起こる血圧低下や呼吸低下などのショック症状に至るものまで様々です。
それらすべてを合わせても発現するのは100人に1~5人程度と言われており、あらかじめアレルギー反応を予測するのは不可能です。
しかし、このような症状が生じたときには、すぐに担当の放射線科の医師が適切な処置を行えるようにしてありますのでご安心ください。
また、検査終了後時間が経ってから(数時間~数日中)副作用の症状が出る場合もありますので、その場合には当院(022-384-3151)にご連絡ください。 - 造影剤は尿と一緒に排泄されますので、検査終了後は、水分(お茶、ジュース等も可)を多めにとるようにしてください。
- お風呂も入っていただいて構いませんし、日常生活に特に制限はありません。
よくあるご質問
Q.検査時間はどのくらいですか?
造影剤を使用しない場合は約5分、造影剤を使用する場合は約10分です。
また、撮影中の息止め時間は撮影範囲にもよりますが、3~20秒程度です。
Q.検査にあたって食事制限などはありますか?
一部の腹部撮影(胃、すい臓など)を除いては特に制限はありません。
食事制限が必要な場合には、外来診察時に説明があります。
また、血液検査や同日に行うその他検査において、食事制限の指示がある場合にはそちらに従ってください。
Q.糖尿病の薬を服用している場合、なぜお薬手帳が必要なのですか?
糖尿病の薬のうちの一部に、造影剤との相性が良くないもの(例、グリコラン、メデットなど)があるためです。
そのため、糖尿病の薬を服用中の方が造影検査を受けられる場合には、検査前にスタッフが確認させていただきます。
Q.血液検査の結果をなぜ待たなくてはならないのですか?
血液検査の項目のうちの腎機能の数値を参照するためです。
静脈を通して体内に注入された造影剤は、尿中に排泄されます。
そのため、腎機能の数値次第では、造影剤の使用を見合わせる場合や、慎重に投与する必要があります。
また、血液データは検査当日の3ヶ月前までの数値を参照し、正常範囲内であることを確認していれば、造影検査時に必ずしも当日の血液検査の結果を待つ必要はありません。
ただし、3か月前までのデータで数値の変化がみられればば改めて当日の数値を参照する場合もあります。
血液検査は、採血した検体が検査部に回ってから30分~1時間程度で結果が出ます(採血室の混み具合にもよります)ので、血液検査と同日に造影CT検査を受けられる場合には、予約時間に十分余裕をもって来院していただくようお願いします。
Q.検査時に体重を聞かれるのはなぜですか?
がんセンターでは、造影剤を体重に応じて投与しています。
体重1kgにつき2mlが目安といわれています。
(例)体重65kgの場合 65×2=130ml
造影剤を使用しない場合は約5分、造影剤を使用する場合は約10分です。
また、撮影中の息止め時間は撮影範囲にもよりますが、3~20秒程度です。
Q.検査にあたって食事制限などはありますか?
一部の腹部撮影(胃、すい臓など)を除いては特に制限はありません。
食事制限が必要な場合には、外来診察時に説明があります。
また、血液検査や同日に行うその他検査において、食事制限の指示がある場合にはそちらに従ってください。
Q.糖尿病の薬を服用している場合、なぜお薬手帳が必要なのですか?
糖尿病の薬のうちの一部に、造影剤との相性が良くないもの(例、グリコラン、メデットなど)があるためです。
そのため、糖尿病の薬を服用中の方が造影検査を受けられる場合には、検査前にスタッフが確認させていただきます。
Q.血液検査の結果をなぜ待たなくてはならないのですか?
血液検査の項目のうちの腎機能の数値を参照するためです。
静脈を通して体内に注入された造影剤は、尿中に排泄されます。
そのため、腎機能の数値次第では、造影剤の使用を見合わせる場合や、慎重に投与する必要があります。
また、血液データは検査当日の3ヶ月前までの数値を参照し、正常範囲内であることを確認していれば、造影検査時に必ずしも当日の血液検査の結果を待つ必要はありません。
ただし、3か月前までのデータで数値の変化がみられればば改めて当日の数値を参照する場合もあります。
血液検査は、採血した検体が検査部に回ってから30分~1時間程度で結果が出ます(採血室の混み具合にもよります)ので、血液検査と同日に造影CT検査を受けられる場合には、予約時間に十分余裕をもって来院していただくようお願いします。
Q.検査時に体重を聞かれるのはなぜですか?
がんセンターでは、造影剤を体重に応じて投与しています。
体重1kgにつき2mlが目安といわれています。
(例)体重65kgの場合 65×2=130ml