画像診断部門:血管撮影について
画像診断部門では、各診療科の医師や地域の諸先生方のさまざまな依頼にお応えするため、最新の画像検査装置を駆使し、より診断価値の高い画像を提供しています。
血管撮影について
血管造影とは?
エックス写真では臓器や筋肉、血管などの軟部組織を詳しく写すことは難しく、また、造影剤を使用したCT検査は身体全体の血管が造影されます。
血管造影検査とは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、目的部位まで誘導し、そこで造影剤を流すことで、体内のあらゆる血管を選択的に撮影する検査です。
撮影した画像をデジタル処理することにより、把握したい血管の様子を詳しく描出できます。
また、その手法を応用することで治療を行うことも可能です。
悪性腫瘍につながる血管から直接抗がん剤を注入する動注化学療法や、また金属コイルやゼラチンスポンジで血管を塞ぎ、悪性腫瘍の成長を抑制、あるいは壊死させる動脈塞栓術がありますが、これらはIVR(interventional radiology)と呼ばれ、外科的手術をせずとも、悪性腫瘍を治療できる有効な方法のひとつです。当院では頭頚部、腹部のIVRを積極的に行っています。
血管造影検査とは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、目的部位まで誘導し、そこで造影剤を流すことで、体内のあらゆる血管を選択的に撮影する検査です。
撮影した画像をデジタル処理することにより、把握したい血管の様子を詳しく描出できます。
また、その手法を応用することで治療を行うことも可能です。
悪性腫瘍につながる血管から直接抗がん剤を注入する動注化学療法や、また金属コイルやゼラチンスポンジで血管を塞ぎ、悪性腫瘍の成長を抑制、あるいは壊死させる動脈塞栓術がありますが、これらはIVR(interventional radiology)と呼ばれ、外科的手術をせずとも、悪性腫瘍を治療できる有効な方法のひとつです。当院では頭頚部、腹部のIVRを積極的に行っています。
SIEMENS社製 AXIOM Artis dTA
SIEMENS社製 SOMATOM Emotion 6
(2007年3月22日導入)
当院では、検査室内に血管撮影装置とCT装置があります。二つの装置を併用することで、より精度の高い診断や治療をすることが可能です。
SIEMENS社製 SOMATOM Emotion 6
(2007年3月22日導入)
当院では、検査室内に血管撮影装置とCT装置があります。二つの装置を併用することで、より精度の高い診断や治療をすることが可能です。
血管造影検査の流れ
- 病棟スタッフと一緒に検査室に来ます。
検査は入院してから行われます。検査については事前に主治医から詳しい説明があります。 - 検査台に寝ていただきます。
検査中は可能な限り安静にしていてください。 - カテーテルを挿入する部分(主に足の付け根)を消毒し、身体に清潔なシートをかけます。
これ以降は、身体を大きく動かすことができなくなるので、何かあればスタッフに声をおかけください。 - 目的の血管までカテーテルを進めたら、造影剤を注入して撮影します。
検査・治療の部位によって、呼吸を止めていただくこともあります。
その際には、医師・または放射線技師が合図します。 - 治療及び検査時間は1時間~3時間程度です。
すべての撮影・治療が終了したら、カテーテルを抜き、挿入したところをしばらく押さえて止血します。止血には20分程度かかります。 - 止血が済み次第、検査室から退室します。
カテーテルは動脈から挿入するため、挿入部に1~2mm程度の穴をあけます。
止血はしっかり行いますが、病室に戻った後も翌日までは安静が必要です。
造影剤について
- 造影剤が身体を流れる際に、身体が熱く感じることがありますが、一時的なものですので心配いりません。造影剤が漏れずにしっかり入っているためともいえます。
- 検査中は装置のマイクを通して操作室に声が届いています。
また、そばにスタッフがついておりますので、変わったことがあれば、すぐにお知らせください。 - 稀に生じることがある副作用ですが、吐き気、かゆみ、くしゃみ、発疹といった軽度のものや、きわめて稀に起こる血圧低下や呼吸低下などのショック症状に至るものまで様々です。
それらすべてを合わせても発現率は1~5%と言われており、あらかじめアレルギー反応を予測するのは不可能です。
しかし、このような症状が生じたときには、すぐに適切な処置を行えるようにしてありますのでご安心ください。
また、検査終了後時間が経ってから(数時間~数日中)副作用の症状が出る場合もあります。