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放射線治療部門:IMRT&トモセラピー


IMRT&トモセラピー

放射線治療部門では、精度の高いリニアック装置と新規導入したトモセラピーによる放射線治療のほか、密封線源を用いたラルス治療(腔内照射)を行っています。
また、患者さんがより安心して治療を受けられるよう装置の精度確保、品質管理を行っております。

強度変調放射線治療(IMRT)とは

放射線治療は、病気部分に集中して放射線をあて、その他の正常な組織には余分な放射線をあてないようにして治療を行います。放射線をあてる範囲を照射野といい、この範囲を形成する装置をコリメータと呼びます。コリメータは、X線が透過しにくい鉛で出来ています。病気の部分の形に、細かく合わせた照射野を形成させるために、最近のコリメータは薄い鉛の板を何枚も重ねて作られており、マルチリーフコリメータ(MLC)と呼んでいます。

従来の放射線治療は、MLCで形成された照射野内に、均一に放射線をあてる(図1)治療法でしたが、最新の放射線治療は、放射線をあてながらMLCを動かすことで、照射野内に放射線の強弱のついた不均一な状態(図2)を作って、より病気の形に適した治療が可能となりました。この最新の治療法を、強度変調放射線治療(IMRT)といいます。

強度変調放射線治療の説明図

トモセラピーとは

トモセラピーは、CT装置の原理を応用したIMRTを行うための専用装置です。また、放射線治療用の高エネルギーX線でCT撮影が行えます。病気の診断目的で行うCT撮影とは異なり、トモセラピーのCT撮影は放射線治療の位置合わせの目的で行います。毎回、放射線治療を行う直前にCT撮影することで、放射線をあてる場所の正確な位置合わせができます。

トモセラピーもMLCを動かして放射線の強弱をつけますが、従来の放射線治療装置とは異なり、幅の細いX線ビームで治療を行います。図のようにX線の照射口を連続的に回転させたまま、寝台を移動させて放射線をあてることで、3Dプリンターで立体を描くように治療が行われます。

トモセラピーの説明図