研究テーマ紹介(専門家向け)
現在の研究項目
がんにおけるタンパク分解制御
私たちの体は、1つの受精卵から細胞が増殖と分化を繰り返すことで形成され、1つの個体として成り立っています。体を構成するタンパク質は、機能分子として重要な役割を担っており、必要なときにゲノムから転写・翻訳され、不要になると分解されます。なかでも「ユビキチン-プロテアソームシステム(UPS)」は、標的となるタンパク質にユビキチンを付加することで分解の目印を付け、不要なタンパク質を迅速かつ選択的に除去する仕組みであり、その制御が破綻すると、がんや神経変性疾患などの発症につながることが知られています。
ユビキチンを標的タンパク質に特異的に付加する、重要な役割を担うのが「ユビキチンリガーゼ」と呼ばれる酵素群です。私たちはユビキチンリガーゼRNF126がDNA二重鎖切断修復のNHEJ(非相同末端結合)経路の完了に必要であることを発見、報告しました。さらにがんの増殖や分化における役割を明らかにするために研究を進めています。
ユビキチンを標的タンパク質に特異的に付加する、重要な役割を担うのが「ユビキチンリガーゼ」と呼ばれる酵素群です。私たちはユビキチンリガーゼRNF126がDNA二重鎖切断修復のNHEJ(非相同末端結合)経路の完了に必要であることを発見、報告しました。さらにがんの増殖や分化における役割を明らかにするために研究を進めています。
がん免疫治療薬の開発
これまでのがん研究は、細胞株やゲノムを中心に進展し大きな成果を挙げてきましたが、生体内のがんは微小環境の中で生存・増殖し、抗腫瘍免疫の存在下でも低酸素などのストレスに適応しつつ免疫逃避能を獲得しています。したがって、がん細胞単独ではなく、がんを生体システムにおける一臓器として捉え、免疫系や周辺組織との相互作用という複雑系の観点からその生存戦略を理解することが、実効性の高い治療法開発に不可欠です。
私たちの研究室では、がんを助ける免疫細胞や、がんの増殖・転移を制御する分子に注目し、生体に近いモデルを用いて研究を進めています。これらの成果を、将来の診断や治療へとつなげることを目指しています。
私たちの研究室では、がんを助ける免疫細胞や、がんの増殖・転移を制御する分子に注目し、生体に近いモデルを用いて研究を進めています。これらの成果を、将来の診断や治療へとつなげることを目指しています。


