グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  研究所 >  研究活動紹介 >  発がん制御研究部

発がん制御研究部


ご挨拶

発がん制御研究部長 安田 純

安田純部長

昨今(記載時2022年末)のマスコミ報道でもありますが、がん対策の柱にゲノム解析が入っているのは皆様ご存知のところかと思います。がんは身体の設計図ともいえるゲノムが、体の一部で書き変ってしまうことで発症する疾患です。人間という極めて精緻な生物の設計図ですから、ゲノムというものは大変膨大で、文字数にすると新聞の朝刊でいえば82年分に相当します。この朝刊82年分の情報の中で、がんを引き起こすようなゲノム情報の変化をとらえる技術開発は21世紀に入ったころから始まりました。何十億ものDNA(デオキシリボ核酸)の配列の並びを一気に解析できる次世代シークエンサーはがんの研究レベルを飛躍的に向上させました(2022年のノーベル生理学医学賞を受賞されたスバンテ・ペーボ教授の研究にも活用されました)。当研究室では次世代シークエンサーを活用したがん臨床に応用される新規のゲノム解析技術を遅滞なく取り入れ、患者さんの臨床に還元できる研究を進めてまいる所存です。