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ホーム >  研究所 >  研究トピックス >  研究トピックス一覧 >  閉経後乳がん患者における生殖歴と女性ホルモン濃度との関連についての論文が公開されました(がん疫学・予防研究部)

閉経後乳がん患者における生殖歴と女性ホルモン濃度との関連についての論文が公開されました(がん疫学・予防研究部)


・がん疫学・予防研究部の南共同研究員(現・大崎市民病院健康管理センター、元・当研究所部長)が執筆した
 当院の患者データを解析した研究について、論文が公開されました。

・本邦では、乳がんは女性の罹患で最も多いがんであり、罹患、死亡ともに増加傾向にあります。女性ホルモンは
 乳がんの発生に大きな影響を与えていますが、同時に、乳がんの予後にも影響を与えています。また、月経、
 出産、授乳などの生殖歴も、乳がんの発生と予後に関連があることが知られています。しかし、生殖歴と実際
 の癌組織内や血中でのホルモン濃度との関連については、明らかではありませんでした。

・今回、2008~2015年に当院において手術を受けた50歳以上で閉経後に発症した初発の乳がん患者さんを対象
 として、入院時に実施したアンケート調査、術前に採取した血中の女性ホルモン濃度及び手術で摘出した乳癌組
 織中の女性ホルモン濃度について、検討を行いました。その結果、授乳歴は、エストロゲン受容体陽性乳がんを
 有する閉経後女性における腫瘍内エストラジオール濃度と関連している可能性があることが判明しました。

・今回得られた知見は、乳がんの進行および予後に影響を与える生物学的メカニズムを解明する際に生殖歴を考慮
 することの重要性を示唆する結果であると考えられます。

・公開された論文はこちらです。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378512226000927