頭頸部がんの染色体不安定性を標的とした新しい治療の可能性(発がん制御研究部)
頭頸部扁平上皮癌を免疫不全マウスに継代移植して細胞株を複数樹立、それらが持つ治療介入可能な遺伝子異常と染色体不安定性を明らかにしました。個々の患者由来の細胞株それぞれの遺伝子異常に対応した分子標的薬が、細胞増殖を抑えることが確認されました。また、染色体の分配エラーを起こしやすい「染色体不安定性」をもつ癌細胞では、細胞分裂をつかさどるモータータンパク質であるKIF18Aの働きを抑えることで、頭頸部癌細胞の増殖が様々な程度で抑えられることが分かりました。これらの結果は、頭頸部癌の遺伝子や染色体の特徴に応じて治療を選ぶ「個別化医療」に際し、患者由来細胞株での検討が役立つことを示す知見です。
発表論文
Ito K, et al. Molecular and Cell Biological Characterization of Patient-Derived Head and Neck Squamous Carcinoma Cell Lines. Cancer Sci. 2026 Apr 8.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.70365
Ito K, et al. Molecular and Cell Biological Characterization of Patient-Derived Head and Neck Squamous Carcinoma Cell Lines. Cancer Sci. 2026 Apr 8.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.70365

