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乳がん検診における超音波検査の上乗せ効果についての論文が公開されました(がん疫学・予防研究部)


・がん疫学・予防研究部の金村部長が参画した共同研究について、論文が公開されました。

・現在、本邦では、40歳以上の女性を対象として、マンモグラフィによる乳がん検診が行われています。
 しかし、40歳代では、乳腺組織の密度が高く、マンモグラフィでは、乳腺が白く映し出されるため、
 乳がんのしこりが見つけにくいことが指摘されていました。

・マンモグラフィに超音波検査を加えることで、この課題を解決できるのではないかということで、東北大学を
 中心に開始された研究がJ-START(Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial)です。この研究は、40~
 49歳の女性を対象にマンモグラフィ単独とマンモグラフィ+超音波検査(併用)の効果を比較するもので、
 2007年に開始され、約73,000人の女性が参加しました。2015年に論文が公表され、超音波検査を併用した群
 では、早期乳がんの発見が増えることが示されました。

・今回、さらに観察を続けた結果、超音波検査を併用した群では、進行乳がん(ステージⅡ以上)の累積罹患率が
 低いことが示されました。

・これは、マンモグラフィに超音波検査を上乗せすることにより、早期乳がんの発見を増加させるだけではなく、
 その後の進行乳がんの発生を減少させたということであり、40歳代の乳がん検診のあり方について検討する上
 で重要なエビデンスであると考えられます。

・なお、金村部長は、令和4年(2022年)12月から、研究チームに参画し、主にデータ・マネジメントと
 集計解析を担当しました。

・公開された論文のabstractはこちらです。
 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(25)02319-0/abstract

・東北大学で行われた共同プレスリリースの資料はこちらです。
 https://www.miyagi-pho.jp/mcc/news/j-startpresslease/index.html