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院長挨拶


病院長の写真

 宮城県立がんセンター病院長の山田秀和と申します。病院長を拝命してから1年が経過しました。昨年は当センターの創立25周年となり、国立がんセンターの中釜斉理事長にご講演をいただき盛大に記念式典を行うことができました。同時にこの式典では25年間を振り返り、これからの当センターの方向性を考える良い機会となりました。宮城県立がんセンターは昭和42年に開設された宮城県成人病センターがその前身であり、平成5年に現在の宮城県立がんセンターとなっています。平成18年には都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受け、平成23年からは独立行政法人となり現在に至っています。当院は東北で唯一のがんセンターであり、私は成人病センターから数えて13代目の院長となります。この25年間にわたり、当センターを支えてくださった患者さんやスタッフの皆様にこの場を借りて心より御礼申し上げます。
 現在日本のがん対策は第3期のがん対策推進基本計画を基に策定されています。その中でも大きな柱は「がんゲノム医療」「支持療法」「がんリハビリテーション」などが挙げられています。「がんゲノム医療」はこの大きな柱であり、当院でも現在ゲノムセンターの立ち上げに取り組んでいるところです。2018年3月には拠点病院である東北大と協力してゲノム医療を行うがんゲノム医療連携病院に選ばれています。ゲノム医療はがん細胞の遺伝子情報を調べ、それに応じて個々のがんにあった治療を選択する究極の個別化医療と考えられます。近年分子標的治療の発展は目覚ましく、過去には考えられなかったような長期生存をもたらしているケースも珍しくありません。当院では既に呼吸器内科や頭頸部内科、腫瘍内科を中心として、様々な新薬に対する治験や臨床試験を通して分子標的薬による治療を開始しています。その患者数も東北では有数のものであり、各県から広く患者が集まってきています。2019年にはこのゲノムセンターを確立し、この医療をたくさんの患者さんに届けたいと考えています。これ以外の話題としては、2017年からはサポーティブケアチームを発足させ、抗がん剤や放射線による皮膚疾患対策や脱毛をはじめとしたアピアランスケアを中心に活動を開始しました。さらに、2019年にはロボット支援下手術を導入することなどでより多面的な低侵襲手術を推し進めていく予定です。
 昨年度は創立25周年と時を同じくして、昨年当センターの在り方検討委員会も始まりました。がん治療の均てん化が進む現在と、高齢の患者さんが急速に増加する近未来を見据えて、将来の当センターのあるべき姿を描く時になりそうです。言うまでも無く我々の使命は「患者さんのがんを治す」ということに尽きると思います。そして当院のスタッフに求められているのはがん治療の「プロフェッショナル」として、患者さんを「よりよく」治すことだと考えます。それはただ単に決まった治療を行うだけではなく、肉体的・精神的あるいは社会的にもサポートを行いながら患者さんと共にがんと闘っていくことだと思います。また、難治性がんや希少がんなど、他院では治療困難な疾患に立ち向かっていくのも当院の大きな使命と考えています。これらの大きなミッションを達成するために必要なこと、なすべきことが当センターの未来を決めるキーワードであり、向かうべき姿であると考えています。
 以上、いくつか私が日頃考えていること、今後やるべきことを書いてみましたが、今後も患者・がんセンター・地域の医療施設が日ごろから一体となってがん治療にあたる理想像を求めてやっていきたいと思っています。よろしくお願いします。