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宮城県立がんセンター 病院指標



平成30年度 宮城県立がんセンター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

平成30年度 年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 10 38 164 414 783 1,895 1,985 717 71
・平成30年度中に当院を退院した患者数を年齢別(10歳刻み)に集計したものです。
・60代及び70代の患者さんの割合が高く6割を超えています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫
手術なし
(化学療法あり リツキシマブ)
208 10.43 16.17 0.00% 69.44
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物
手術なし
(化学療法あり ファリーダック等)
64 19.14 23.43 0.00% 69.25
130010xx97x2xx 急性白血病
その他の手術あり
(化学療法あり)
63 35.57 40.13 1.59% 74.68
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群
手術なし
(化学療法あり アザシチジン)
63 11.02 10.62 0.00% 73.94
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫
手術あり
(化学療法あり リツキシマブ)
41 24.90 32.36 0.00% 67.46
造血器悪性腫瘍に対しては、日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドラインに沿った治療を行っています。
近年高齢化がすすみ、患者さんの年齢、全身状態に合わせて治療を検討する必要性が高くなってきています。

非ホジキンリンパ腫
組織検査によって病型を特定し、治療を選択することが重要です。B細胞リンパ腫に対するリツキシマブ(リツキサン)、濾胞性リンパ腫に対するオビニツヅマブ(ガザイバ)等適切な薬剤の選択が可能となるからです。最近、再発・難治性T細胞リンパ腫に対する薬剤が相次いで使用可能(フォロデシン塩酸塩(ムンデシン)、プララトレキセート(ジフォルタ)、ロミデプシン(イストダックス))となり、今まで限られた治療薬しかなかったT細胞リンパ腫患者に対しても救援化学療法が可能となってきています。当院では、適応のある患者さんに対しては、自家末梢血幹細胞移植も積極的に行っています。

多発性骨髄腫
多発性骨髄腫に対しては、自家末梢血幹細胞移植を施行する患者さん、移植を行わない患者さんにわけて治療方針を決定しています。患者さんの状態に合わせて、放射線照射による治療も組み合わせて治療を組み立てています。骨の痛みのために動くことが困難となっている患者さんにも積極的にリハビリを施行し、なるべく早くご自宅に退院できるように工夫しています。

急性白血病
造血器腫瘍診療ガイドラインに沿って化学療法を行っています。移植が必要な患者さんには、移植コーディネーター(HTCT)が移植についてのご説明、HLA検査、ドナーのコーディネートを行い、移植までの流れがスムーズに進むようにしています。当院は、日本骨髄バンク、日本臍帯血バンクの認定施設となっており、血縁者間同種骨髄移植、血縁者間同種末梢血幹細胞移植、非血縁者間同種骨髄移植、臍帯血移植が可能な施設となっています。患者さんの状態にあわせて、最適な移植方法を選択しています。

骨髄異形成症候群
高齢化がすすむにつれ、骨髄異形成症候群は増加しています。高齢の患者さんが多く、患者さんの症状、全身状態によってこまやかに治療方針を検討する必要が増えてきています。
化学療法は症状、進行度によりアザシチジン(ビダーザ)や、低用量化学療法等の治療を行っています。

腫瘍内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。)
手術なし
(化学療法あり・放射線療法なし)
52 9.52 9.58 0.00% 67.90
090010xx97x40x 乳房の悪性腫瘍
その他の手術あり
(化学療法あり パクリタキセル等)
43 4.67 6.54 0.00% 55.79
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり・放射線療法なし)
39 6.15 6.70 0.00% 69.36
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり ジェムザール等)
36 3.72 4.28 0.00% 53.31
060010xx97x3xx 食道の悪性腫瘍
その他の手術あり
(化学療法あり・放射線療法あり)
17 48.82 53.84 0.00% 70.12
  • 手術不能および術後再発胃がんに対する抗がん剤治療に関しては、up-dateされた種々のガイドラインを踏まえて治療選択を行っています。標準治療は、first lineとしてTS-1+シスプラチン(SP)、second lineとしてラムシルマブ+パクリタキセル(Ram+PTX)、third lineとしてニボルマブまたはイリノテカン(CPT-11)です。またHER陽性の場合にはトラスツズマブ+カペシタビン+シスプラチン(XP+HER)がfirst lineとなります。

  • 乳がんに関しては、乳腺外科・放射線治療科と協同して治療を行っています。乳がん治療には、腫瘍縮小を目的とした術前抗がん剤治療、術後補助としての抗がん剤治療、そして治癒が目的ではない緩和的抗がん剤治療の3つがあります。それらは、エピルビシン+シクロホシファミド(EC)、パクリタキセル(PTX)、ドセタキセル+シクロホシファミド(TC)にトラスツズマブ、ペルツズマブなどを加えた治療が基本となっています。最近ER/PgR/HERとも陰性で予後不良のtriple negative症例に対しては、より治療強度を上げた dose dense-EC, weekly PTXを選択しています。術後治療の場合は乳房部分切除症例や腋下リンパ節転移症例に対して放射線治療を併用しています。

  • 食道がん治療を考える場合、遠隔転移の有無および手術の可否により治療方針が異なります。転移を認めない食道癌症例は現時点では手術と放射線+抗がん剤治療の治療成績はほぼ同程度とされています。そのため、患者および家族の希望を踏まえつつ、患者の全身状態や家庭環境などを総合的に判断して治療方針を決定しています。当科では根治的放射線+抗がん剤治療、シスプラチン+5-FU(FP)、腎機能低下症例はネダプラチン+5-FU(Aqupla+5-FU)、を選択しています。また遠隔転移症例の場合には総線量を減じた緩和的放射線治療と抗がん剤治療を組み合わせて治療を行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
117 2.47 3.43 0.85% 69.30
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり カルボプラチン・パクリタキセル等)
61 24.70 19.34 1.64% 67.49
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり)
52 17.38 10.00 0.00% 67.85
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
36 13.03 14.58 13.89% 72.06
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり クリゾチニブ等)
33 17.82 16.32 0.00% 71.21
肺癌の診断および治療方針の決定には、肺の腫瘍から直接腫瘍組織を採取する必要があります。気管支鏡検査は最も重要な検査方法の一つです。当院では先進的な気管支鏡機器を用いて、静脈麻酔を併用し苦痛が少なく検査ができるようにしています。診断確定後は、切除が不可能な場合、腫瘍組織からの情報に基づいて薬物治療を行います。化学療法、分子標的薬、免疫療法の中から、最適な治療を行えるように努めています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
317 2.83 2.67 0.00% 69.17
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍
内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
93 11.70 8.52 0.00% 72.11
060050xx97x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍
その他の手術あり
53 19.83 10.42 0.00% 76.13
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎
限局性腹腔膿瘍手術等
31 13.10 10.08 6.45% 77.35
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍
その他の手術あり
27 12.52 13.33 0.00% 76.30
大腸がん検診などで異常を指摘された患者に対して大腸内視鏡を行います。発見された大腸ポリープ・腺腫に対して内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術を行っています。1~2泊の入院期間で治療を行っています。

胃癌(胃の悪性腫瘍)は、早期発見する事により完治する疾患のひとつです。
早期発見された初期の胃癌は、内視鏡的粘膜切除術・内視鏡的粘膜下層剥離術に代表される内視鏡治療により、約10日の入院で治療が行われています。

肝細胞癌(肝臓の悪性腫瘍)に対する内科的治療としては、肝動脈塞栓療法(TAE)、経皮的エタノール局注療法(PEI)、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)を行っています。肝細胞癌の多くは肝硬変を伴っており、患者の全身状態を考慮した治療が必要です。病状と患者の状態に合わせてこれらの治療を行っています。

胆管結石、胆管炎などに対して、重症感染症の回避・治療を目的に内視鏡的切石術、ドレナージ等を速やかに行っています。

膵癌(膵臓の悪性腫瘍)は、早期発見が難しい難治性の癌とされています。当科では超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)などの専門的検査を駆使して腫瘍の一部を採取することにより、速やかに正確な診断を行い、手術が難しい場合には早期に適切な抗がん剤治療が受けられるよう対応しています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍
手術あり
137 12.29 11.87 0.73% 68.01
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり・放射線療法なし)
31 15.90 10.00 0.00% 65.61
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍
肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等
18 10.33 9.29 0.00% 63.17
040040xx99070x 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり アリムタ)
17 16.00 10.92 0.00% 71.65
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
16 9.38 14.58 6.25% 76.69
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり カルボプラチン・パクリタキセル等)
16 16.75 19.34 0.00% 70.63
当科では肺悪性腫瘍に対する外科療法が主たる治療となり、これは年間130例程度で推移しています。そのうち90%は原発性肺癌、残り10%が転移性肺腫瘍や肺悪性リンパ腫などとなっています。術前診断が付かなかった肺腫瘍の手術例のほとんどが最終的に悪性腫瘍との診断となりますが、一部は過誤腫、乳頭腫、炎症性偽腫瘍など良性腫瘍であると診断されます。進行原発性肺癌に対する術後の補助化学療法や、残念ながら再発してしまった方に対する化学療法についても、肺癌診療ガイドラインに沿って実施しています。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍
胃切除術
悪性腫瘍手術等
43 17.86 16.49 0.00% 67.47
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍
結腸切除術
全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等
38 22.03 15.30 0.00% 70.13
060040xx02000x 直腸肛門の悪性腫瘍
肛門悪性腫瘍手術
切除等
12 20.00 15.84 0.00% 62.42
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍
胃全摘術
悪性腫瘍手術等
11 25.82 19.73 0.00% 72.27
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
11 10.00 7.30 0.00% 66.18
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、胃癌の罹患数(128,700)の占める割合は、国内で2位となっています。胃癌の外科治療においては、病変の局在(位置)、大きさ、進行度、リンパ節転移の有無など、さまざまな要因を考慮して手術方法を決定しており、近年普及している腹腔鏡手術と従来からの開腹手術の適応について、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた胃悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は17.86日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、大腸癌の罹患数(152,100)の占める割合は、国内で1位となっています。日本国内において、結腸癌の外科治療における腹腔鏡手術の適応は急速に拡大しています。腹腔鏡手術と従来からの開腹手術の適応について、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた結腸悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は22.03日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、大腸癌の罹患数(152,100)の占める割合は、国内で1位となっています。日本国内において、直腸癌の外科治療における腹腔鏡手術の適応は急速に拡大しています。低位直腸癌の外科手術では、特に高度な外科治療の技術が求められますが、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてその適応をよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた直腸肛門の悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は20.00日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

一般病院との比較において、がん専門病院においては胆嚢結石症の手術症例の占める割合は必ずしも多くはありません。当院においては、胃癌など他の悪性疾患の外科治療後の胆嚢結石症の症例、化学療法中の症例などを多く経験しており、全身状態および術前合併症をよく検討した上で、胆嚢摘出術の外科治療にあたっています。


乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍
乳腺悪性腫瘍手術
乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等
89 12.49 10.59 0.00% 61.69
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍
乳腺悪性腫瘍手術
単純乳房切除術(乳腺全摘術)等
67 8.69 6.23 0.00% 61.07
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍
手術あり
12 6.17 4.02 0.00% 49.00
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍
手術なし
- - 8.37 - -
090010xx99x01x 乳房の悪性腫瘍
手術なし
副傷病あり
- - 13.15 - -
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 28.81 - -
整容性の保てる症例は患者の希望に応じて乳房部分切除で乳房を温存しています。
整容性の保てない症例は患者の希望に応じて乳房全切除術、乳頭乳輪温存乳房全切除術を施行しています。
再建術を希望する患者さんに対しては、乳房全切除術+一次乳房再建術、乳頭乳輪温存乳房全切除術+一次乳房再建術、二次乳房再建術で乳房を温存しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等
78 13.01 5.59 0.00% 57.33
180060xx99xxxx その他の新生物
手術なし
16 9.00 6.13 12.50% 56.13
070010xx99xxxx 骨軟部の良性腫瘍
手術なし
13 4.69 5.37 0.00% 62.85
070041xx01x00x 軟部の悪性腫瘍
四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術
- - 17.50 - -
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 23.39 - -
四肢や躯幹の深部や皮下に発生した軟部腫瘍に対する摘出手術症例が最も多いです。基本的には生検(経皮針生検、開放生検)による病理学的検討ののち手術を行っていますが、臨床・画像診断上良性の可能性が高く、サイズが小さい腫瘍は切除生検(症例によっては術中迅速病理診断)を行っております。次に多い手術症例は悪性軟部腫瘍です。原発性悪性骨・軟部腫瘍は肉腫が多く、いわゆる「希少がん」に含まれます。局所治療(手術、放射線)が基本ですが、近年化学療法の適応範囲が広がっており、症例によっては術前後化学療法を行うことにより治療成績の向上が期待できます。
手術を行わない腫瘍症例については生検(CTガイド下生検)、照射、リハビリテーション、病的骨折の保存的治療(牽引、ギプス固定、装具療法など)を含みます。骨悪性腫瘍のうち、手術を行わない症例は骨転移癌が多く、緊急性がない場合、一般的には照射および骨修飾薬(デノスマブ、ゾレドロン酸)が第1選択となりますが、病的骨折や急激な四肢麻痺を呈する場合は緊急の手術を含め対応しています。また進行期の原発性悪性骨・軟部腫瘍については関連科と連携し緩和治療を行う症例も増えております。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍
組織拡張器による再建手術(一連につき)乳房(再建手術)の場合等
10 10.70 8.23 0.00% 53.20
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍
その他の手術
- - 4.86 - -
070570xx010xxx 瘢痕拘縮
瘢痕拘縮形成手術
- - 5.72 - -
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷
その他の手術
- - 9.69 - -
当院では形成外科の年間手術件数の約60%が頭頸部外科や乳腺外科入院患者の一次再建、約30 %が外来手術のため、表に示す形成外科入院患者の手術数は全体の約10%に過ぎません。そのなかでは乳房一次再建後の人工乳房への入れ替え症例がもっとも多く、ついで軟部腫瘍(良性)などとなっています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫
手術なし
(化学療法あり・放射線療法なし)
20 28.15 17.10 5.00% 69.00
130030xx99x2xx 非ホジキンリンパ腫
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
12 26.83 28.28 8.33% 67.25
010010xx01x3xx 脳腫瘍
頭蓋内腫瘍摘出術等
(化学療法なし・放射線療法あり)
10 31.40 50.25 0.00% 63.70
130030xx97x41x 非ホジキンリンパ腫
手術あり
(化学療法あり リツキシマブ)
- - 48.86 - -
010010xx99030x 脳腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 16.98 - -
中枢神経系悪性リンパ腫、悪性神経膠腫、転移性脳腫瘍等の悪性脳腫瘍の治療が中心です。手術療法、化学療法、放射線療法等を組み合わせて、多方面から疾患にアプローチしています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍
膀胱悪性腫瘍手術
経尿道的手術
77 6.56 7.40 0.00% 71.04
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍
手術なし
前立腺針生検法
60 2.15 2.53 0.00% 71.18
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍
前立腺悪性腫瘍手術等
28 16.86 12.63 0.00% 68.04
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 20 12.55 11.50 0.00% 65.30
110070xx99x20x 膀胱腫瘍
手術なし
(化学療法あり)
20 4.45 10.97 0.00% 71.80
一般に未治療膀胱がんの約70%が浸潤していない癌(筋層非浸潤性)で、基本的に初期治療は経尿道的内視鏡切除術(TUR)です。病理学的に腫瘍残存の可能性が高い症例では、2回目のTUR(2nd TUR)を行うことが推奨されています。

前立腺癌診断のための前立腺針生検は年間200件以上実施しています。基本的に日帰りで行っています。抗凝固剤内服中など合併症のある患者さんや、遠方の患者さんになどについては、入院で行っています。その数は平成30年度では60件と増加傾向にあります。

前立腺がんに対する根治治療として前立腺全摘術を行います。当科では全例開腹手術で行っています。令和元年度からはロボット(ダヴィンチ)支援手術を開始する予定です。

腎(尿管)悪性腫瘍手術には、腎細胞がんと腎盂・尿管がんの手術が含まれます。腎細胞がんに対しては腎全摘術もしくは腎部分切除術を、腎盂尿管がんに対しては腎尿管全摘術を行います。

膀胱がん、腎盂・尿管がんに対する化学療法は、手術適応のない進行がんの治療や術前術後の補助療法として行っています。症例によっては放射線療法との併用療法とすることもあります。平成30年度は入院では20例でしたが、最近は外来での化学療法施行例が多くなってきました。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍
手術なし
化学療法あり・放射線療法なし
201 8.12 4.85 0.00% 59.88
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり カルボナプラチン・ドセタキセル水和物あり)
128 8.23 4.61 0.00% 60.69
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍
子宮悪性腫瘍手術等
91 14.66 12.58 0.00% 56.12
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法あり ベバシズマブ)
60 8.20 4.52 0.00% 67.28
12002xxx99x41x 子宮頸・体部の悪性腫瘍
手術なし
化学療法あり・放射線療法なし
43 10.77 9.50 0.00% 56.60
昨年と1~4位までは同じ結果となっています。

子宮頸がん・体がん患者数の増加を反映して、1位と5位には化学療法が、3位には手術療法が入っています。化学療法は術後に複数回、進行例では術前から、また再発例では手術ではなく化学療法が行われる場合が多いため、手術件数よりも絶対数が多くなります。すなわち1人に対し複数回の入院があるため、DPC上副病名の有無で区分しても1位と5位を占める結果となります。化学療法の内容としては頸がんには主にパクリタキセルとシスプラチンを用い、合併症などを考慮してベバシズマブの併用、維持療法を行います。

体がんには主にパクリタキセル・カルボプラチン、ドキソルビシン・シスプラチンを使用します。

卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍に対しても、子宮頸・体がんと同等に主に手術療法と化学療法が実施されます。このため、卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍手術が5位以内に入らない結果となっています。卵巣・子宮附属器の化学療法は薬剤の選択肢が多く治療期間も長い傾向にあり、症例数は子宮頚・体がんより少ないのですが化学療法件数としては多くベバシズマブの有無で区分しても2位と4位に入る結果となりました。

頭頸部外科・頭頸部内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍
頸部悪性腫瘍手術等
68 19.07 68.53 0.00% 68.53
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍
頸部悪性腫瘍手術等
その他の手術あり
50 38.98 65.12 2.00% 65.12
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍
その他の手術あり
32 12.13 65.94 3.13% 65.94
03001xxx99x00x 頭頸部悪性腫瘍
手術なし
28 15.75 69.54 10.71% 69.54
03001xxx99x2xx 頭頸部悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
27 40.67 65.19 0.00% 65.19
頭頸部には呼吸・食事(咀嚼・嚥下)・発声・味覚・聴覚など社会生活を送る上で重要な機能が集中しています。また、それに加え、顔面の形態の維持や表情の形成を行うのも頭頸部であり整容的な配慮も必要です。そのため、頭頸部癌治療においては生命予後の向上とともに機能温存への配慮が必要です。そのため、手術治療においても一般的な手術治療に加え、再建手術を行うことにより(その他の手術等ありの項目)機能温存や顔面の整容などへの機能の維持を図っています。また、放射線療法、化学療法も感受性の高いがんが頭頸部には多いこともあり生命予後、機能温存を図るうえで重要な役割を果たしています。この3者を合わせ、集学的治療を行うことで生命予後、機能温存を少しでも改善するよう取り組んでおります 。

放射線治療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 27.18 - -
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 28.81 - -
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 23.14 - -
010010xx99030x 脳腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 16.98 - -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎
手術なし
- - 19.06 - -
060010xx99x2xx 食道の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 31.20 - -
090010xx97x2xx 乳房の悪性腫瘍
その他の手術
(化学療法なし・放射線療法あり)
- - 37.68 - -
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍
手術なし
(化学療法 タキソテール等)
- - 14.55 - -
放射線治療は基本的に通院で行っていますが、遠方在住や体調の事情などにより通院治療の困難な方については、入院していただいて治療を行っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん 128 12 8 54 - 113 1 8
大腸がん 54 32 43 49 - 115 1 8
乳がん 104 104 43 8 - 60 1 8
肺がん 133 68 115 145 - 497 1 8
肝がん 16 11 6 12 - 89 1 8
UICC(国際対がん連合)が定めたTNM悪性腫瘍の分類に基づいて、T(原発腫瘍の広がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し,癌の進行度と拡がりをがんのstageとして分類するものです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 15.75 64.08
中等症 42 15.14 71.02
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
・成人の市中肺炎の患者さんについて,重症度別に患者数・平均在院日数・平均年齢を集計したものです。
・症例数では中等症の割合が最も多くなっています。

脳梗塞のICD10別患者数等

発症日から3日以内

発症日から 患者数 平均
在院日数
平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
・脳梗塞の傷病名に患者数・平均在院日数・平均年齢・転院率を示しています。
・年間の患者数が10件未満であったため,各集計表を「ー」と記載しております。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

血液内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) 14 6.14 15.43 0.00% 66.79
K9212ロ 造血幹細胞採取
(末梢血幹細胞採取)
(自家移植)等
- - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術
長径3センチメートル以上
- - - - -
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
抗悪性腫瘍剤静脈内持続静注用植え込み型カテーテル設置
悪性リンパ腫治療に使用する抗がん剤のなかには、ドキソルビシン(アドリアシン®)やビンクリスチン(オンコビン®)等血管外に漏出した場合に重篤な皮膚炎、血管炎を引き起こす心配のある薬剤が含まれています。患者さんの血管の状態によって、血管外漏出の心配のある患者さんには、植え込み式カテーテル(ポート)を挿入しています。また、もともと血管が細くて点滴が入りにくい方にも安全に治療を行うために植え込み式カテーテル(ポート)を挿入することをお勧めしています。

造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)等
日本血液学会・造血器腫瘍ガイドラインでは、65歳未満で重篤な合併症のない初発の多発性骨髄腫患者さんには、抗がん剤で寛解導入療法を施行した後に自家末梢血幹細胞移植を施行することを推奨しています。当院でも70歳未満で重篤な合併症のない初発の多発性骨髄腫の患者さんに対しては、積極的に自家末梢血幹細胞移植を施行しています。再発、再燃のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者さんに対しても、患者さんの状態に合わせて自家末梢血幹細胞移植を施行しています。当院の末梢血幹細胞採取は、医師、看護師、臨床工学士、臨床検査技師が協力し、安全に採取ができるようにしています。

リンパ節摘出術
悪性リンパ腫が疑われるときには、積極的にリンパ節生検を行い、組織型の確定を行っています。それぞれの組織型によって最適な治療を行っております。

腫瘍内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) 等 129 2.20 8.43 0.78% 62.65
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 等 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K726 人工肛門造設術 - - - - -
K522-2 食道ステント留置術 - - - - -
K639 急性汎発性腹膜炎手術 - - - - -
K651 内視鏡的胃、十二指腸ステント留置術 - - - -
抗がん剤治療を安全に行うために、上腕埋め込みポートを留置しています。また、疼痛コントロール・高カロリー輸液などの緩和治療目的にも上腕埋め込みポートは非常に有用です。最適な治療のために、治療経過中に胃瘻・人工肛門造設や尿管ステント・胆管ステント挿入を担当科に依頼する機会も非常に多いです。

呼吸器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K686 内視鏡的胆道拡張術 - - - - -
K735-4 下部消化管ステント留置術 - - - - -
K508-21 気管・気管支ステント留置術(硬性鏡) - - - - -
K639-3 腹腔鏡下汎発性腹膜炎手術 - - - - -
呼吸器内科の手術件数は年間10件未満であったため,各集計値を「-」と記載しております。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
長径2センチメートル未満 等
327 0.84 1.05 0.00% 69.58
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 等
93 3.14 7.56 0.00% 72.25
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 63 2.38 12.70 0.00% 75.17
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 62 3.92 20.95 0.00% 76.89
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
長径2センチメートル以上 等
19 1.47 1.42 0.00% 68.37
大腸がん検診などで異常を指摘された患者に対して大腸内視鏡を行います。発見された大腸ポリープ・腺腫・早期癌に対して内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術を行っています。1~2泊の入院期間で治療を行っています。

胃がん検診や上部内視鏡検査などで発見された早期胃癌に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術を中心に治療を行っています。治療時には鎮静・鎮痛剤を使用し、眠った状態に近い状況で治療を行っています。

癌などが原因で狭くなった胆管の狭窄部に対して、胆汁の流れを確保するために、胆管内に金属あるいはプラスチックのステントを留置しています。内視鏡を用いて十二指腸の胆管の出口から胆管内にアプローチして治療を行っています。

肝細胞癌に対する内科的治療は、肝動脈塞栓療法(TAE)を数多く行っています。外科手術の適応がない症例などに対して、肝細胞癌のある区域に選択的にカテーテルを挿入して塞栓術を行います。

大腸がん検診などで発見された大腸腫瘍で2cmを超える腫瘍径を有するもののうち、粘膜から粘膜下浅層に限局すると術前診断された病変については、粘膜切除術や切開剥離術を行っています。粘膜切除では1~2泊、切開剥離術では4泊程度の入院期間で治療を行っています。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 等 100 4.13 8.19 0.00% 67.79
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
部分切除 等
26 3.62 5.46 0.00% 68.54
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの 等 22 4.36 6.14 0.00% 62.32
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
区域切除 等
11 3.91 5.36 0.00% 67.36
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
原発性肺癌に対する手術も含めて、肺悪性腫瘍手術はほとんど全例が胸腔鏡下手術です。一部気管支形成や肺動脈形成など高度な手技が必要になる手術も開胸術にて実施しています。切除範囲は原発性肺癌は肺葉切除が基本となりますが、肺機能や年齢など侵襲を軽くする必要がある方や転移性の肺悪性腫瘍については、肺部分切除や区域切除が選択されます。縦隔腫瘍に対する手術では胸骨正中切開による侵襲の高い手術は減少傾向にあり、やはり胸腔鏡を用いた低侵襲手術が主体となっています。

消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 41 5.83 17.20 0.00% 71.73
K655-22 腹腔鏡下胃切除術
悪性腫瘍手術 等
30 4.33 13.47 0.00% 70.47
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 15 3.20 5.73 0.00% 65.93
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術
(低位前方切除術) 等
14 4.79 24.29 0.00% 61.93
K7193 結腸切除術
(悪性腫瘍手術) 等
11 9.82 17.73 0.00% 70.55
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、大腸癌の罹患数(152,100)の占める割合は、国内で1位となっています。日本国内において、結腸癌の外科治療における腹腔鏡手術の適応は急速に拡大しています。腹腔鏡手術と従来からの開腹手術の適応について、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた結腸悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は22.03日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 等
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、胃癌の罹患数(128,700)の占める割合は、国内で2位となっています。胃癌の外科治療においては、病変の局在(位置)、大きさ、進行度、リンパ節転移の有無など、さまざまな要因を考慮して手術方法を決定しており、近年普及している腹腔鏡手術と従来からの開腹手術の適応について、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた胃悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は17.86日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術
一般病院との比較において、がん専門病院においては胆嚢結石症の手術症例の占める割合は必ずしも多くはありません。当院においては、胃癌など他の悪性疾患の外科治療後の胆嚢結石症の症例、化学療法中の症例などを多く経験しており、全身状態および術前合併症をよく検討した上で、胆嚢摘出術の治療にあたっています。

K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 等
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、大腸癌の罹患数(152,100)の占める割合は、国内で1位となっています。日本国内において、直腸癌の外科治療における腹腔鏡手術の適応は急速に拡大しています。低位直腸癌の外科手術では、特に高度な外科治療の技術が求められますが、学会および臨床試験にもとづくエビデンスにもとづいてその適応をよく考慮して、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた直腸肛門の悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は20.00日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

K7193 結腸切除術(悪性腫瘍手術) 等
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん罹患数予測データ(2018年、男女計)によれば、全がんの罹患数(1,013,600)のうち、大腸癌の罹患数(152,100)の占める割合は、国内で1位となっています。腹膜炎などの既往のある症例、他臓器浸潤が疑われる進行結腸癌症例などでは開腹手術を視野に入れて、外科治療に臨んでいます。
当院での腹腔鏡手術と開腹手術を合わせた結腸悪性腫瘍切除術症例の平均在院日数は22.03日であり、術後合併症を減らすことによって、術後早期に退院できるように努めています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術
乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等
67 1.15 6.54 0.00% 61.07
K4763 乳腺悪性腫瘍手術
乳房切除術
(腋窩部郭清を伴わないもの) 等
55 1.20 9.71 0.00% 63.15
K4765 乳腺悪性腫瘍手術
乳房切除術
(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 等
30 1.10 11.40 0.00% 58.80
K4742 乳腺腫瘍摘出術
長径5センチメートル以上 等
12 1.25 3.92 0.00% 49.00
K4764 乳腺悪性腫瘍手術
乳房部分切除術
(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) 等
- - - - -
整容性の保てる症例は患者の希望に応じて乳房部分切除で乳房を温存しています。
整容性の保てない症例は患者の希望に応じて乳房全切除術、乳頭乳輪温存乳房全切除術を施行しています。
再建術を希望する患者さんに対しては、乳房全切除術+一次乳房再建術、乳頭乳輪温存乳房全切除術+一次乳房再建術、二次乳房再建術で乳房を温存しています。


整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 等 65 3.09 9.31 0.00% 58.82
K0302 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術
手、足 等
15 3.27 8.13 0.00% 52.60
K0311 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(躯幹) 等 - - - - -
K0523 骨腫瘍切除術(手) 等 - - - - -
K083 鋼線等による直達牽引 - - - - -
手術は躯幹、次いで四肢の軟部腫瘍摘出術が、次に悪性軟部腫瘍症例が多いです。四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術には良性の他、中間型(中間悪性)腫瘍も含めることが多いです。骨腫瘍は軟部腫瘍と比べると手術件数が少ないですが悪性骨腫瘍(原発、転移)に対する手術も積極的に行っています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた
乳房再建術(乳房切除後)
- - - - -
K0221 組織拡張器による再建手術(一連につき)
乳房(再建手術)の場合 等
- - - - -
K0062 皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
(長径4センチメートル以上6センチメートル未満)
- - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)
長径4センチメートル以上
- - - - -
K0102 瘢痕拘縮形成手術
その他
- - - - -
K0484 骨内異物(挿入物を含む)除去術(その他) - - - - -
表の数字は乳房の二期再建(組織拡張器から人工乳房への入れ替え)や二次再建、良性軟部腫瘍などの治療を目的に形成外科入院となった患者のみの数です。実際の形成外科手術数としては頭頸部一次再建が最も多く(約50件)、ついで乳房全摘と同時に行う組織拡張器による乳房一次再建(約10件)など入院手術については他科入院症例がほとんどで、本データ以外に外来(局麻)手術を年間30件前後行っています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K154-3 定位脳腫瘍生検術 20 4.05 61.20 20.00% 65.25
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 等 15 5.93 33.80 0.00% 62.93
K162 頭皮、頭蓋骨悪性腫瘍手術 - - - - -
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) - - - - -
K150 脳膿瘍排膿術 - - - - -
中枢神経系悪性リンパ腫、悪性神経膠腫、転移性脳腫瘍等の悪性脳腫瘍の治療が中心です。手術療法、化学療法、放射線療法等を組み合わせて、多方面から疾患にアプローチしています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術
電解質溶液利用のもの 等
80 1.64 4.88 0.00% 71.58
K843 前立腺悪性腫瘍手術 27 3.07 12.85 0.00% 67.85
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 21 3.00 10.52 0.00% 66.86
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) 等 - - - - -
経尿道的内視鏡切除術(TUR)は、基本的に筋層非浸潤性膀胱がんの初期治療として行います。膀胱を温存する手術で、灌流しながら内視鏡に装着された電気メスで病巣を切除します。電気メスの電極の種類の違いにより、灌流液は電解質液あるいは非電解質液に使い分けます。

前立腺がんに対する根治治療として前立腺全摘術を行います。当科では全例開腹手術で行っています。局所浸潤癌に対しても症例によっては拡大切除や拡大リンパ節郭清を行うなどして積極的に手術療法を行っています。令和元年度からは、ロボット支援(ダヴィンチ)手術を開始予定です。低リスクがんでは、ほとんどがまずは経過観察をしてしかるべきのちに根治治療を行う「監視療法」となり、初期治療として根治手術を行うことはまれになりました。

腎(尿管)悪性腫瘍手術には、腎細胞がんに対する腎部分切除術と腎全摘術と、腎盂・尿管がんに対する腎尿管全摘術が含まれます。近年スクリーニングの普及により発見される腎細胞がんのほとんどが小径になってきました。小径腎癌に対する手術は、腎部分切除術が標準的ですが、出血や尿漏れを防ぐため、一時的な腎動脈の阻血や、切断面の縫合が必要になってきます。しかしそのような処置を行うことで、腎機能低下、動脈瘤などの合併症が一定の割合で発生してきます。そこで当科では手技に改良を加え、開腹下に無阻血・無縫合で腎部分切除術を行い、良好な成績を得ています。腎全摘術は腹腔鏡下で行っています。腎尿管全摘術は、基本的に開腹+腹腔鏡併用で行っています。

がんの進行や治療の影響で尿管が閉塞してしまうことがあります。消化器がん、婦人科がんなど色々ながんで起こります。その場合、尿路を確保する方法の一つに経尿道的尿管ステント留置があります。がんセンターという特殊性から、月に2~3例の頻度で新規症例が発生しています。基本的に日帰りで行っていますが、病状によっては入院で実施しています。

抗がん剤治療を安全に行うために、上腕に植え込み型カテーテルの設置を行っています。年々症例数が増えてきています。


婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K879 子宮悪性腫瘍手術 74 2.23 11.95 0.00% 56.05
K867 子宮頚部(膣部)切除術 32 1.00 2.22 0.00% 37.16
K877 子宮全摘術 30 2.07 9.47 0.00% 54.80
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) 等 23 2.52 7.39 0.00% 57.22
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術
(両側)
23 2.30 12.57 0.00% 54.30
1~5位の内容は昨年と同じですが、順位の変化がありました。

子宮悪性腫瘍手術
子宮頸がんに対し準広汎または広汎子宮全摘術が行われます。年齢やがんの状態により卵巣を温存します。術式の改良により術後排尿障害などの合併症は減少傾向です。子宮体がんに対しては、通常子宮全摘・両側附属器切除・骨盤リンパ節廓清を、がんの状態によっては卵巣がんに準じた術式を追加します。

子宮膣部円錐切除術
ごく初期の子宮頸がんやその前がん病変である異形成に対し行われる術式で子宮が温存され妊娠の可能性を残します。異形成・子宮頸がんの若年化に伴い手術件数が増加傾向にあり2位となりました。また、子宮頸がんにおいて最終術式決定目的に行われることもあります。

子宮全摘術
前がん病変や初期がん、良性疾患に対し行われます。

抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置
治療回数が増えるにつれ末梢静脈からの抗がん剤投与が困難になるため近年増加中です。

子宮附属器悪性腫瘍手術
卵巣・卵管の悪性腫瘍に対して行います。子宮全摘術・両側附属器摘出術・大網切除術・骨盤および傍大動脈リンパ節廓清術を含み、場合によっては腸管など他臓器の切除が必要な場合もあります。腫瘍の種類や年齢などにより縮小されることもあります。

頭頸部外科・頭頸部内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K374 咽頭悪性腫瘍手術
(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。) 等
33 2.91 22.15 3.03% 67.76
K664 胃瘻造設術
(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 等
26 2.69 57.73 0.00% 64.04
K386 気管切開術 18 1.33 35.00 5.56% 68.00
K425 口腔、顎、顔面悪性腫瘍切除術 等 14 4.00 37.36 0.00% 68.50
K3942 喉頭悪性腫瘍手術
(全摘) 等
13 8.08 37.92 0.00% 64.92
頭頸部外科で一番多い手術は口腔より行う手術です。内視鏡を併用することが多いですが内視鏡を併用しないこともあります。大事なポイントは食べる話す飲むという機能を温存することです。経口腔の内視鏡手術については東北で一番の症例数を誇っています。二番目に多い手術術式が胃瘻造設術です。これらは頭頸部の手術ではないのに疑問を持たれる方もいると思います。これは化学放射線療法という切らずに治す治療を完遂させるための工夫の一つです。化学放射線療法を用いたがんとの闘いでは口や咽頭が焼けただれ食事がままならなくなるため“補給路”が欠かせません。患者さんたちは胃瘻を用いることでこの非常につらい戦いを乗り越えています。3番目の気管切開術は気道を確保するために行う手術です。頭頸部の腫瘍によって窒息の危険があるときはもちろん、手術などによって一時的に窒息のリスクがある場合も行います。当科では生命予後の改善、機能温存とともにつらい治療を少しでも楽に受けられるようにいろいろな工夫を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
・患者さんの手術・処置などの合併症にあたるものとして示したものです。
・患者数が年間10件未満であったため,各集計表を「ー」と記載しています。
・手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って行いますが,合併症はどうしても一定の確率で起こります。臨床上ゼロにはなりえないものですが,少しでも改善できるよう努めています。



更新履歴

2019.9.30 更新
2018.9.27 更新
2017.9.30 更新
2016.9.30 新規掲載