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先進医療


BioJet システムを用いたMRI 撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法

1.検査の目的・意義・方法

前立腺がんの確定診断のためには、針生検(前立腺生検)が必要です。従来、前立腺生検としては、超音波画像のみを用いて系統的に10~12 か所を生検する方法が行われてきました。本先進医療では、生検時の超音波画像にMRI 画像を融合させてリアルタイムに表示されるため、MRI でがんが疑われた部位を的確に生検することが可能です。(以下、「MRI融合生検」と呼びます)そのため従来よりも高い癌検出能が期待されます。
方法は通常の経会陰的生検と同様です。腰椎麻酔のもと、仰向けで開脚した砕石位という体位で実施します。経直腸的超音波プローブを肛門から挿入し、MRI 画像と融合させた超音波画像を表示させて、会陰部から経皮的に針を穿刺して前立腺組織を採取します。MRI融合生検を行う場合は、がんが疑われる部位一か所につき、2~3 本穿刺します。
最近の報告では、系統的10~12 か所生検とMRI 画像融合生検(癌が疑われる部位を生検)を比較すると、MRI融合生検の方が臨床的に意義のあるがん(治療が必要ながん)が発見される割合が大きく、系統的10~12 か所生検あるいはMRI 融合生検のどちらか一つの方法を用いるよりも両者を併用したほうががん発見数は更に10%上昇するという結果が出ています。そのため現時点では宮城県立がんセンターでは、系統的10~12 か所生検 + MRI融合生検を行います。将来的には穿刺する本数を減らせる可能性があると考えています。

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2.不利益や有害事象

本検査で特有の合併症は予想されません。下記のような一般的な前立腺生検の有害事象が予想されます。そのため有害事象が発生した場合は、通常の保険診療の対象となります。本検査に不同意の場合でも不利益は発生しません。不同意の場合は従来の系統的10~12か所生検のみを行います。

予想される有害事象(合併症と危険性および偶発症の可能性)
・疼痛
・出血(血尿、下血、会陰部皮下出血)止血所処置を要する場合があります。
・感染症(前立腺炎)、発熱、敗血症
・会陰部痛
・尿閉(疼痛、血種、浮腫などによる)
・麻酔による合併症:迷走神経反射、アレルギー、ショック、低血圧、呼吸抑制
・その他予測不能な合併症

3.検査の費用について

検査には二泊三日の入院が必要で、医療費は入院料など健康保険適応の医療費のほかに、先進医療費 約11 万円が加算されます。