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先進医療


悪性脳腫瘍におけるテーラーメイド医療が高度先進医療に認可される

悪性脳腫瘍の代表である悪性神経膠腫(未分化星状神経膠腫や膠芽腫など)の化学療法には、アルキル化系抗がん剤であるTMZやACNUが用いられます。しかしその効果は、有効である場合とほとんど効かない場合があり、これまで治療結果は抗がん剤を投与した後に反応を見ることでしかその有効性は判断ができませんでした。しかし、最近では患者さんから手術で摘出された腫瘍組織の遺伝子学的な特性を解析することで、上記の抗がん剤が有効であるかどうかを、抗がん剤を投与する前に知ることができるようになりました。すなわち、従来でしたら効果が期待できないにもかかわらず抗がん剤を投与してしまったわけですが、今後は抗がん剤投与前に有効かどうかが分りますので、ただ副作用だけを与えてしまうようなことが避けられるようになったわけです。このように、最近の先端技術を用い患者様一人ひとりに合った治療を行うことを「テーラーメイド医療」といいます。

当センターでは、脳神経外科と研究所との共同で、上記抗がん剤の耐性遺伝子であるMGMTの発現量(これが多いと抗がん剤の効果が低いことが当センターにおけるこれまでのデータで確認されています)を遺伝子解析し、その結果を直ちに治療法の選択に利用できるようにしました。

この悪性脳腫瘍における薬剤耐性遺伝子解析を用いたテーラーメイド医療を、国が定める高度先進医療へ申請しました結果、平成20年9月に認可され、県議会での承認を経た上で同年10月から条例施行されることになりましたのでお知らせします。

宮城県立がんセンターにおける先進医療

(悪性脳腫瘍に対する抗悪性腫瘍治療における薬剤耐性遺伝子解析)

概要

宮城県立がんセンターでは、研究所における臨床研究により、患者のがん細胞を調べる遺伝子解析システムを導入しました。

このシステムは、悪性脳腫瘍※を対象として手術中に採取した。腫瘍組織から遺伝子を抽出し、抗がん剤耐性を測定するもので、効果のない抗がん剤の投与を避け、最適な抗がん剤を選択できるものです。このため、不用な抗がん剤を使用しないことから患者の副作用を減らし、経済的な負担も軽減できます。

※脳腫瘍のうち、悪性神経膠腫(あくせいしんけいこうしゅ、神経細胞と神経繊維の間を埋めている細胞に発生する腫瘍)に適用されます。

費用は,1回あたり31,580円です。

※先進医療とは、評価療養(保険診療の対象とされていないが、将来の導入に向け評価が必要な療養)のひとつとして位置づけられ、当外医療部分は全額自己負担になるが、併用して行われる診療(手術等)の部分は保険診療が適用されます。

悪性脳腫瘍治療における先進医療の概要

悪性脳腫瘍治療における先進医療の概要の図

先進医療とは、評価療養(※)のひとつとして位置づけられ、当該医療部分は全額自己負担になるが、併用して行われる診療(手術等)の部分は保険診療が適用される。

※評価療養:保険診療の対象とされていないが、将来の導入に向け評価が必要な療養
(例)先進医療、医薬品の治験、医療機器の治験等